排煙オペレーター メニュー
排煙オペレーターQ&A
排煙設備とはどういったものですか?
火災時に発生する有害な煙を外に排出する働きを持つ設備のことをいいます。
多数の人が利用する特殊建築物等においては、排煙設置が義務づけられており、その機能は、『強制排煙』と『自然排煙』とに分けることができます。
強制排煙装置:機械の力で、強制的に煙を排出する装置
自然排煙装置:煙の浮力を利用し、排煙窓から煙を自然排出する装置
オダケは、自然排煙装置である『排煙オペレーター』の設計施工を行っております。
自然排煙装置『排煙オペレーター』とはどういったものですか?
操作ボックスなどによる遠隔操作で、高窓(排煙窓)を開放し、自然排煙を行う装置のことです。
また、普段は、窓の開閉を調整することで、自然な通風、換気を行なうことができるという利点もあります。
キャブレックスオペレーターSLシリーズは、『窓の開閉を操作する操作部』と『窓を開放させる伝達・開放部材』とで構成されています。
『排煙オペレーター』には、どういった種類がありますか?
キャブレックスオペレーターSLシリーズでは、大きく分けて次の3種類に分けることができます。
【ワンタッチオペレーター】
操作ボックスの単一操作(ボタンを押す)で、窓を一斉に開放する機能を有する装置です。
排煙性能に優れており、多くの開口形式の窓に対応し、本体のサッシ内隠蔽も可能です。
【ハンドルオペレーター】
操作ボックスのハンドル操作によって、窓の開口角度を任意に調整できる装置です。
開口角度の調整により、自由に排煙・換気を行うことが可能です。
【電動ワンタッチオペレーター】
煙感知器等に連動し、自動的に窓を一斉開放する機能を有する装置です。
また、排煙制御システムとの連動により、優れた排煙性能を発揮することが可能です。
BCJ-防災評定品
防災機器として性能評定を取得、優れた安全機器としての機能が認められています。
※SL80、SL80S、SL88S、SLE80、88、250、300、550、500、600、50、350
一つの操作ボックスで何枚の排煙窓を開閉できますか?
開閉できる窓の数は、窓のサイズ(W、H)、窓の重さ、操作距離等によって決まってきます。
また、シリーズによっても異なります。例えば『SL80、SL250で最大4連窓』『SL300で最大6連窓』『SL50で最大15連窓』となっています。
※上記は最大の目安値です。詳しくは、お問合せください。
排煙窓から操作ボックスまでの距離に制限はありますか?
あります。シリーズによって異なりますが、SL80、250、300、550、600で12m(1曲げ)が最大操作距離の目安になります。
但し、操作距離が長すぎたり、経路の曲げ箇所、曲げ角度が多いと作動不良の原因となります。
『操作距離はできるだけ短く』『曲げ箇所はできるだけ少なく』そして『曲げ角度はできるだけ大きく』が基本です。
操作ボックスの取り付け位置に決まりはありますか?
取り付け位置は、【建築基準法施工令第126条】にて次のとおり規定されています。
- 壁や柱に取り付ける場合は、床面から0.8m~1.5mの高さであること
※操作ボックスは『SL80シリーズ:ボタン芯』『SL250シリーズ:ハンドル芯』を基準にします。
- 見やすい方法で、その使用法を表示すること
なお、操作ボックスは『露出タイプ』と『埋込タイプ』の2種類をご用意しております。
SL80適応の一例
ハンドルボックス 80-Ⅲ
ハンドルボックス 110-Ⅲ
住宅サッシにも排煙オペレーターを、取り付けることは可能ですか?
基本的には可能ですが、サッシの種類によっては、取り付けができないケースもあります。また、取り付けの際は、サッシ裏板補強が必要となりますので、注意が必要です。尚、機種選択に関しては、次の通り参考にしてください。
【外倒し窓】
SL80(ワンタッチ開放のオペレーター装置です。内網戸の取り付けに注意が必要です)
SL250(ハンドル操作による開放になります。窓の開き角度の調整が任意で可能です)
【内倒し窓】
SL250(ハンドル操作による開放になります。カーテンに干渉する場合がありますので注意が必要です)
【すべり出し窓】
SL300(ハンドル操作による開放になります。窓の開き角度の調整が任意で可能です)
【突き出し窓】
SL80(ワンタッチ開放のオペレーター装置です。内網戸の取り付けに注意が必要です)
SL300(ハンドル操作による開放になります。窓の開き角度の調整が任意で可能です)
【引き違い窓】
SL550(ハンドル操作による開放になります。窓の開口面積の調整が任意で可能です)
【開き窓】
SL80、SL300で対応は可能ですが、別途打ち合わせが必要となります。
【ガラスルーバー】
SL600で対応が可能ですが、別途打ち合わせが必要となります。
※住宅用サッシの場合、一般的にチリ幅が狭いため、金具取り付けスペースの確保、開放窓(内倒)と金具の干渉などの点で注意が必要です。まずはご相談ください。
既存のサッシに排煙オペレーターを取り付けることは可能ですか?
取り付けることは可能ですが、サッシの納まりによっては取り付けることができない場合もあります。また、補強裏板等が無いので耐久性に問題が生じる場合もあります。まずは、ご相談ください。
一度に開閉できる連窓数を後から分割することはできますか?
可能ですが、分割した窓側の開閉操作をおこなう配線経路の確保と、操作ボックスの設置が新たに必要となります。
操作ボックスについては、施工方法、廃番品、他メーカーの問題等によって既存タイプと同一のものとならない場合があります。
また、ギヤードケーブルをもちいたタイプ(SL250、300、500、600シリーズ)に関しては、新設操作ボックスの位置によっては、サッシへの加工が別途必要となる場合があります。
メンテナンスは必要ですか?
必要です。メンテナンスをせずに使い続ければ作動不良により部品を痛め、故障の原因となります。
また、官公庁の建物や特殊建築物等においては、定期的な点検、報告することが義務づけられております。
【建築基準法 第8条(維持保全)、第12条(報告、検査等)】
故障を未然に防ぎ、製品の寿命を延ばすためにも定期的なメンテナンスをお勧めします。
定期調査・検査の規模及び時期の指定方針
1. 特殊建築物等の定期調査
用途ごとの規模及び時期は、原則として、下記によるものとする。
用途 | 規模 | 期間 | |
(1) | 劇場、映画館又は演劇場 | 地階、F ≧ 3、A ≧ 200m2 又は主階が1階にないもの |
1年間隔 |
(2) | 観覧席(屋外観覧場は除く。)公会堂又は集会場 | 地階、F ≧ 3又はA ≧ 200m2 | 1年間隔 |
(3) | 病院、診療所(患者の収容施設があるものに限る。) 養老院又は児童福祉施設 |
地階、F ≧ 3又はA ≧ 300m2 | 2年間隔 |
(4) | 旅館又はホテル | 地階、F ≧ 3又はA ≧ 300m2 | 1年間隔 |
(5) | 下宿、共同住宅又は寄宿舎 | 地階、F ≧ 3又はA ≧ 300m2 | 3年間隔 |
(6) | 学校又は体育館 | 地階、F ≧ 3又はA ≧ 2,000m2 | 2年間隔 |
(7) | 博物館、美術館、図書館、ボーリング場、スキー場、 スケート場、水泳場又はスポーツの練習場 |
地階、F ≧ 3又はA ≧ 2,000m2 | 3年間隔 |
(8) | 百貨店、マーケット、展示場、キャバレー、カフェー、 ナイトクラブ、バー、舞踏場、遊技場、公衆浴場、待合、 料理店、飲食店又は物品販売業を営む店舗 (床面積が10m2以内のものを除く。) |
地階、F ≧ 3又はA ≧ 500m2 | 1年間隔 |
(9) | 事務所その他これに類するもの (階数が5以上で延べ面積が1,000m2を超えるものに限る。) |
地階、F ≧ 3 | 3年間隔 |
注1.地階、F ≧ 3又は、地階又は3階以上の階でその用途に供する部分(100m2以下のものは除く)を有するものを、Aはその用途に供する部分の床面積の合計をそれぞれ示す。 注2.(1)項から(8)項までの複数の用途に供する建築物にあっては、それぞれの用途に供する部分の床面積の合計をもってその主要な用途に供する部分の床面積の合計とするものとする。 注3.地下街、高さ31mを超える建築物その他。防災避難上の安全性の確保が極めて重要なものについては、上表にかかわらず、「期間」を0.5年間隔までとするよう配慮するものとする。また、精神病院その他の用途上特殊なものについても、同様とする。 |
排煙窓の作動不良を、建物の外部(屋根)から調査してほしいです
建物の外部からでは詳しく分からないので、内部から排煙窓に近づく必要があります。
場合によっては足場が必要となります。まずは、ご相談ください。
規格品以外への対応も可能ですか?
可能です。窓の開口形式、仕様用途、設置条件、ビルデザイン等ニーズは様々だと思います。
これらニーズを適格に把握し、最適な製品をご提供する。
オダケは、これら多彩なニーズに可能な限り答えていきたいと考えております。
排煙オペレーター メニュー